「週刊ニッポンの国宝100」 14号

今週は、応天門炎上をドキュメンタリータッチで描いた「伴大納言絵巻」と気品に満ちた癒しの仏像「薬師寺薬師三尊像」の“静と動”コンビです。

『伴大納言絵巻』

平安時代の政治事件「応天門の変」(放火は左大臣・源信の仕業であると告発したが、源信を失脚させようとした伴善男の陰謀であった)を描いた絵巻物で、四大絵巻のひとつです。

群衆でごったがえす朱雀門、メラメラと燃える炎と黒い煙。 躍動感とユーモラスに満ちた登場人物たちは、たしかなデッサン力により描写されています。 しかもこれらは、下描きなしに一気に描かれたものだというから驚きです! 火事場のどさくさに女の尻をさわる男もいたりして(笑)笑えます。

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「国宝 名作ギャラリー」「国宝 原寸美術館」でその匠な人物描写をご確認ください。 「国宝 くらべる大図鑑」では、日本絵画の“炎”の表現についてご紹介しています。 “水”と同じく表現に個性の出るモチーフですね。

煩悩と欲望を焼き尽くす炎!

『薬師寺薬師三尊像』

右に日光菩薩、左に月光菩薩を左右対称なポージングで従え、真ん中に“結跏趺坐”(ヨガとかでよくやる痛い方のあぐらです)座る薬師如来像。 威厳の中にかすかな微笑み、目は半眼(瞑想状態をこの半開きで表現している)、黒光りする銅色の肌が重厚感と美しさとなっています。

「国宝 原寸美術館」では、シルクロードを経由して表された異国情緒溢れる鬼神の台座をご紹介しています。

ニッポンの国宝100の密かな人気ページ(自分が好きなだけです) 「写された国宝」では、明治41年になんと屋外で撮影された玉虫厨子の写真が載っています。

当時、暗い堂内で長時間露光で撮影されていたようですが移動できるものは自然光で撮影することもあったそうで!

土門拳の随筆に長時間露光に苦戦する様子が書かれていたのを思い出しました。 今週も「国宝 解体新書」は、土門拳撮影の薬師寺観音菩薩のピンナップです。

アートディレクション/濱中茂治 デザイン/持井萌 週刊ニッポンの国宝100 公式サイト https://www.shogakukan.co.jp/pr/kokuhou100/

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